取引先の中には、私に対して「社長、社長…」と連呼する人がいます。別に私じゃなくても「社長」という肩書きがくっ付いていれば何でもいい感じです。一方で、社内やクライアント様は「吉尾さん、吉尾さん…」と言って付き合ってくれます。これが理想だと思います。
いろんな場面で社長という人たちに会いますが、その看板だけで気持ちよくなっていて、まわりの不自然な対応にも麻痺している経営者もよく見かけます。経営権・所有権・人事権・決裁権など、ふつうでは持ち得ない力を持ってしまっているので分からなくもないのですが、正しく使えないと、働いている人たちを不幸にする一方。私欲のない公人としての高い自覚が必要だと思っています。
さてさて、4月になるとパワープランズにも新入社員が入ってきます。いつものことですが、社内では社長のことを誰も「社長」と呼んでいないので、新人は戸惑うようで、先輩に「社長のことはなんて呼べばいいのですか?」なんていう面白い質問を投げかけるそうです。
パワープランズの場合、いつのまにか「人を役職で呼ばない」雰囲気が出来たわけですが、こういうのって、押しつけや決まり事で本質部分を築けることではないので、みんなで大切にしてもらいたいものです。