支店担当者さんと話をしていると「本部がダメなんだよ」なんてことを聞かされます。一方、本部・本社というようなところにいる方と話をすると「支店が言うことを聞かなくて管理ばかりが大変なんだよ」みたいな話に。
まぁ、どちらかに軍配を上げるような話ではないのですが、現場と管理部門のこういう話は、けっこう多いものです。
藤沢武夫という本田技研 創業時の副社長が、かつて、国内では画期的となる商品のクレーム判定権を販売店に与える判断をしました。クレーム対応コストはメーカーが負担するわけだから、社内からは大反対の声もあったらしい。悪用されるに決まっている、というわけです。彼は「ユーザーに対して第一線を預かる販売店さんを信用することだ」といって施行し、販売店は大いにホンダを信頼した結果になりました。
また、ホンダには「現場・現実・現物」という3現主義と呼ばれる管理基準があります。管理者も現場担当者も同じ事象を見て議論し、正しい判断していこう、という思想です。
パワープランズ も本社といくつかの現場拠点、グループ会社などを有する会社になっています。顧客不在の「ダメな本部」と、信頼ならぬ本部の「言うことを聞かない支店」の関係になっていないか、いつも気になります。
追伸: 藤沢武夫 の書籍 も多いので機会があれば一読を。