何年ぶりでしょうか。将棋をしました。「将棋で勝つための思考というのは、こんなにも奥が深かったんだなぁ」。
そういえば、囲碁の世界では、「布石(ふせき)を打つ」という言葉があります。ご存じのとおり、自分の思い通りに勝つために、序盤に全局的な構想に立って石を置くこと、を言います。
経営戦略にも通じる話です。目先の利益よりも優先した判断で、将来のための布石を置くような仕事をしなくてはいけない時があります。いまの実績や業容というのは、こういう判断の繰り返しの成果ということもありそうです。
そんなことを考えてからベッドに入ったのですが、「まてよ、将棋も、経営戦略とすごく似ているわけでもないなぁ」。考え始めたら眠れなくなってきました。
で、よくよく考えたのですが、将棋って、経営活動で言うところの「社会環境の変化」という外的要因が、勝敗に影響を与えることがないんです。つねに相手の戦略と向き合うだけの純粋な頭脳&メンタル勝負でしょ。
だから、将棋のルールに、「市場が低迷するとマス目が減る場合がある」とか、「なんの前触れもなくコマが辞めてしまう場合がある」、なんていうのがあれば、経営に似てきてゲーム性が増し、もっと面白くなるかも。
…いや、それじゃ将棋じゃないじゃん。くだらないこと考えず寝れば良かった。