例えば、全国 47都道府県で 1,000個の製品を売ろうとすれば、1都道府県あたりの販売目標は、21.3個。 ただし この設定法では粗すぎます。
どの業界マーケットにも、「市場率」 が存在してるんです。
「人口」という観点で考えてみます。 東北総人口から見ると、宮城県の人口構成比は、約 24%です。 単純に東北 6県で均等割計算するときには、17%ですから、ここで 7%(70万人弱に相当)の違いが出ます。 こんなふうに、正確な市場実態を掴みたいなら 「市場率」 は、もっとも基礎になるデータとなります。 BtoB などの目標設定の場合なら、「事業所数」構成比なども勘案して市場率を決める場合もあります。 (人口構成比+事業所数構成比)÷2、といった決め方です。
全国商圏の戦略の場合は、土地柄を知らない都道府県単位の実態が、この市場率に基づいて正しく見ることに繋がり、目標設定はもちろんのこと、その後の受注状況や目標到達度などの把握・管理・分析に、大いに役立ちます。
こういう基礎数値が頭に入ってないと、その事業規模に関わらず、マーケットで何かを売ろうとしているクライアントと ”戦略話” ができない事態にもなります。