日別アーカイブ: 2005年9月6日

「さおだけ屋…」はなぜヒットしたか!

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 「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」 という本。 今年60万部のベストセラーになっている会計学の本です。
 著者は本の冒頭に、「この本は、会計学なんて読んだところで何の役にも立たないと思っている人のために書いた本だ」 と言っています。
 これまでに こういうコンセプトの本がなかったので、つい買ってしまった。

 会社経営なんかを やることがなければ、決して関心が持てる世界ではなかっただろうと思うのが、この会計学の世界。 まして金儲けがしたくて会社を作ったわけでもないので、なおさら避けて通りたい分野。 それでも仕方なく経営学の本を買った経験はありましたが、経営者になる前に 会計士になれそうな勢いの本ばかりで、マトモに読破した本は 1冊もありません。

 むしろ、実際の会社経営において必要に迫られたり、真に関心が湧いて分析してみたりするときに、手元の専門書を引っ張り出してきたような使い方。 そのうち何となく身に付いてきたようなものです。 でも この本はなかなか楽しめます。

 周りの多く ”会計書籍” の失敗例を分析して、これまでに無かった新しいコンセプトとオリジナリティを築き、誰にでも関心が持てる切り口から 読者の心を捉えたことが、HITの理由だと思います。 オススメの1冊。