パイロット社の カスタム74 という万年筆。 10年前に気に入って買ったのですが、ここ最近では出番がありません。
思考をまとめるための ”書く” 道具として、この万年筆を走らせて文章を創り上げていくのは気持ちがいいものです。 ところが、これまでの万年筆との付き合い方を振り返って見ても、時間に余裕があるときにしか 「気持ちがいい」 とは言えない自分のライフスタイル。
日頃の仕事では、とにかく スピードと編集容易性が求められることばかりなので、短時間に高精度の文章を組み上げるには、やはりパソコンに向かってテキストエディターを使うことが ほとんどなワケです。
お気に入りの道具なのに使う場面がないというのは可哀想な限りなのですが、テキストエディターの利便性・生産性に慣れてしまうと、”書く” という行為が 不効率にさえ思えてきてしまいます。 …いけないなぁ。 生産性追求とは別な問題として、”書く” ことを楽しむくらいの ”ゆとり” も持っておかないとね。