誰でも自分が常識ラインとか基準だと思っているので、”他人を評価する” という行為は、たいへん難しいです。
自分だって同じわけで、大した企業経験もなく、しかもこのくらいの半端な年齢で、評価(人事)権を持ち得ていること自体が、ある意味 とても ”危ない” ので、いつも注意しています。
自分の基準にばかり照らしていくと、他の人が 「ダメな奴だ」 という見方になります。 そもそも、自分の方が上だと考えている時点で、間違っているかも知れないのに、自分を疑おうとはしない性質が、人間にはあります。
かといって、人事や評価に主体性を持っておかないことは、役割から見ればあまりに無責任過ぎます。 このように、人が他の人を評価するというのは、非常にカンタンではありません。
「”差” で見ようとするから 難しいんだよ」 とアドバイスしてくれた先輩がいました。 人と人の間にあるのは、”差” ではなく ”違い” なんだ、ということです。 いろんな個性や能力があっていい。 ”差” は排他したくなるけど、”違い” は活かし合えばいい。 以来、私が人や組織を見るときの ”基礎” になっています。 どんな人でも、持っておいて良い考え方ですね。