日別アーカイブ: 2008年2月14日

「ゴミを拾いなさい」と言わない

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 たとえば。 オフィスの床にゴミが落ちているのを見て、そのまま通過していく部下。 それを捕まえて 「拾ってゴミ箱に捨てなさい」 と注意をする上司。 けっこう普通の話しっぽいのですが、仕事の場合に例えたら、ちょっと足りません。 もしかしたら、ぜんぜんダメです。

 部下の管理において一番着眼をしないといけない点は、”落ちているゴミに関心を持っていない” ということです。 「そうする」 ことの目的や意義を知るところがスタート。 もっと本質的なことを言えば、そもそも 「いったい誰がゴミを投げ捨てたんだ」 という根源から、共有してもらう必要もあります。

 仕事って、モノを右から左へとただ動かしてもらえばいいわけではないでしょ。 その経験が部下のその後の財産や実力になり、主体性や応用力までが備わるように、OCTOJT をしてあげることが大事です。

 当たり前にできる人ほどに、ついつい 「ゴミ箱に捨てなさい」 だけの関わり方になってしまうもの。 人材育成は、行動のカタチだけを求めているわけではないことは、ちゃんと分かっているのに。 OCT や OJT の本来目的は、その人が自分の力でホンモノになれることだと思います。