社長のしごと目」カテゴリーアーカイブ

いい足跡をたくさん残せる会社に

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 部屋の片付けをしていたら、前職会社で 27歳くらいのときに使っていたシステム手帳が出てきました(@@。

 4月、5月、6月、7月…。 スケジュール表に記された仕事のひとつひとつを思い出します。 大きな仕事もやらせてもらいましたが、大失敗に終わってクビを覚悟したような仕事もありました(^^;。 懐かしいです。

 手帳後半には、先輩たちが言ってくれた ”重要な言葉” を語録にして、自分なりにまとめてあります。 これが習慣でした。 そのときは理解できなくても、「いつか自分の考え方にしてみせる」 と思って書いていました。

 読み返してみると、いろいろ(笑)。 いまだによく分からないこともあるし、今ではまるで独自で編み出した考え方みたいにして偉そうなことを言っている内容もあります(^^;。 社員たちが ”自分のいい足跡” をたくさん残していくことができる会社にしないといけない。 がんばります。

ワイワイガヤガヤだけの6時間

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 あっという間の6時間。 来期の製品開発やその事業展開に関するミーティングを行いました。 各部門エキスパートが集まって、ワイワイガヤガヤ…。

 本社業務室の女の子たちがジュースやお菓子を用意してくれています。 不真面目はダメですが、既成概念にとらわれない ”非真面目なミーティング” を実現するためのインクレイブ流のアイデア。 自由な発想や思考が尊重される時間&環境のできあがり。

 社長の意見だからといって優位に通してもらえることはありません(T_T。 若い社員のアイデアだって評価されればすぐに製品仕様に焼き込まれていきます(^^v。 エキスパートたちが集団思考で、その製品&サービスの理想や輪郭を詰めていくので、夢もどんどん拡がります。

 「これならきっとお客様に喜んでもらえる」。 そこは外さない。 インクレイブの製品&サービスが生まれていく現場は、いつも楽しいです。

今は見えない仕事もつくっていく

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 このまえ、あるクライアント様を担当しているチームメンバーたちを叱りました。 事業の成功可否を預かる立場なのに、将来への先回りや挑戦が弱まっていました (←もちろん私の責任)。

 「仕事」から ”高さ” や ”長さ” を見ておくことを欠くと、その理想展望からみた迫力や効果上の確度&根拠を 真っ先に失ってしまいます。

 クライアント様に対しては常に、果たしていきたい仕事水準や将来イメージを、明確に持って進む会社でありたいと考えています。 それをメンバーたちと再確認し合い、挽回を目指してもらいました。

 仕事って 「まだ起きていないから分からない」 は、怠慢なんです。 未来のために必要な ”新しい見通し” や ”確かな仮説” を、現在から見つけ出していく努力が、とても大事。 その積み重ねが、仕事の精度とスピードを圧倒的に高め、勘やセンスまで磨いてくれます。

ピラミッドみたいな構造にする

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 あまり詳しく書けないのですが、ピラミッド型の生産&売上の構造を持つように、会社づくりを進めています。 この構造を持っておかないと、将来的にも 強い企業にはなれないと考えています。

 会社が若いうちは、ついつい仕事のある方へみんなが傾いていきがちです。 その方が売上や利益も作りやすい。 でも肝心なのは、永続的な発展が狙える成長基盤を持つこと。 しかも ここには独自性が必要です。

 周りからの評価の眼に合わせた会社づくりをしても、あまり自分たちの為にはなりません。 流れに逆らうように見られても、将来のことを考えた自分たちのための仕事は、誰かがコツコツとやっておく必要があります。

 うちも良い意味で、個々がバラバラに動いていける器用さと計算力が持てるようになってきました。 みんなちゃんと成長しています。

当たり前の積み重ねも財産

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 健全な経営と会社運営にこだわること。 お取り引き関係において支払い期限などの約束は破らないこと、等。 経営にとっては当たり前なことなんですが、振り返ってみると、こういうことが どのくらい会社の成長を助けているだろう、って思うところはあるんです。

 おカネのことは苦しいときも多かったのですが、こういう基本をみんなで守ってきたことが、会社の体質やお客様との信頼関係をつくりました。

 大事な社員たちが、どんなクライアント様や取引先とも堂々とした仕事ができて、「あそこはお金にだらしないから注意」 なんて言われることは絶対にありません。 当たり前なことを当たり前にやっていくことは、とても大切。 この積み重ねも会社の大事な財産。 瞬時では築くことができません。

 まだ誰もいない会社。 朝食は 「アップルジュース&あんパン」。

自分ルールがある某ビルの話し

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 今日は港区青山で仕事。 前職時代を過ごした会社の本社ビルがここにあり、いつ来ても本当に懐かしいです。

 実は起業以来、一回もこのビルには入っていません。 自分の基礎をつくってくれた前職会社。 本来なら、ここで鍛えてもらった能力や多くの経験を この会社の中へ返していくのがスジなのに、自分で会社を興しました(^^;。

 それでも応援してくれた感謝の気持ちと、申し訳ない想いから、前職で得た人脈は一切使わずにゼロから会社を創ってきました。 これで立派な会社にできたら最高の恩返しでしょ。 だから、それまでは入らないわけ(笑)。 気持ちが弱いので、初心と恩義を忘れないための術でもあります。

 ところが縁は不思議。 数年前にひょんなことから この前職会社・系列店に うちの製品が採用され、今も活躍しているんです(^^v。 少し恩返しできた気分。 でも、ぜんぜん足りないので、まだ入らないことにします(笑)。

履き物を揃えるところをもつ

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 毎日の掃除は、「仕事(生産)品質」 と 「働くヒト」 を守ることを目的に、”生産環境” や ”安全・衛生” などのチェック&改善を繰り返すことに繋げないと、レベルが十分な行為にはなりません。

 インクレイブも他の多くの企業と同様、プロダクトクオリティが生命線となる企業ですから、社員ひとり一人の基礎意識の在り方が重要です。

 ところがこの業種は、掃除を多少サボったところで、飲食事業みたいに食中毒が出てしまうこともなければ、死者が出るようなこともまず無いので、どうも鍛えにくいわけ。 いまだに有効な ”育成システム” はなく、いつも試行錯誤(^^;。 定着すると ”惰性” になっていく性質もあるためです。

 成長する事業の勢いや水準に、最初について来られなくなるのは、ヒトです。 会社はそこを鍛え続けるために、”履き物を揃えるところ” もちゃんと持っておきたい。 できれば脱落者は出したくないですからね。