社長のしごと目」カテゴリーアーカイブ

要らない情報はどんどん捨てる

20080826_PC.jpg

 経営の仕事周りには、とにかく情報が多過ぎます。 聞きたくなくても、知りたくなくても、情報は一方的に流れてきます。 こちらに主体性をもっておかないとけっこう振り回されそう(^^;。

 業界や企業から提供される情報やお誘い、他社さんからの協業提案や売り込み、などなど。 どれも魅力があり何でも武器になりそうですが、主軸事業からの距離感や関係性を見誤らないことが大事だと思っています。

 ほとんど受け売りなのに情報から得た先見力だと言い、本業からずいぶん遠いところにまで、次から次へと手を出していく方もいます。 正直 「そんなことまで必要?」 と、疑問を感じるときもあるのですが、他の経営判断なのでそれはそれで尊重しないといけないことも…。

 情報は大事でも、それが持つ有用性や活用性能など、”質” を見極めて、要らない情報なら捨てていく、という能力も必要になっていますね。

自分を消していく仕事法を知る

20080822_PC.jpg

 ”自分がいなくなっても大丈夫なように日々の仕事をしているか”。

 これが出来る人の場合は、自分の ”関与責任” を保ちながらも、自分が居なくなることへの将来課題にも計画的に取り組んでいきます。 自分が暇になっていく ”ゆとり” で、さらに上の仕事や立場を目指すので、自分自身と会社の未来を力強く切り拓きます。

 こういう人材はいなくなると本当に困る。 辞めさせないですね(笑)。 一方で、「自分がいなくなったら大変だろうな」 とだけ思って、それ以外なにもしない人なら、経営上の見方からすると、他人にも代わりようがありますから、中長期的には 「いなくなっても困らない」 ということになります。

 仕事人生を送っていく上で、自分の存立価値をどこに置いていくか、はとても大事。 それを確立するためには、知識や技術が増えたり、何かが作れるようになるだけでは、とても足りません。

厳しくないと強くなれない

20080818_oly.jpg

 なにげに 「北京オリンピック」 のニュースを観ていたら、世界5位という結果を残した女子体操チームメンバーへのインタビュー場面が映っていました。

 その原動力にもなった鶴見虹子選手は なんと15歳…。 中国人コーチの陶暁敏さんが彼女を育ててきたそうで、アナウンサーが 「陶先生、怖いそうだけど大丈夫?」 という問いに、鶴見選手が 「ほかの先生は厳しくないから、強くなれない」 と即答しました。

 この考え方。15歳ですからね。 固い信頼関係があってこそだろうけど、それにしてもすごい。 結果を出したことで、絆はさらに強固になるでしょう。

 主役のためにあるべき指導者は厳しいばかりではダメで、ちゃんと結果を出させてあげないといけない。 そんなことを 2人に教えてもらいました。 人間は、積み重ねるだけの年齢じゃないですね。

不言実行よりも 有言実行で

20080804_ad.jpg

 「自分の仕事力が評価されるように仕事をする」 ということがとても大事だと思うんです。 そういう意味で、不言実行型の仕事はダメです。 何を狙って何が達成できたのか、よく分かりません。

 やはり仕事の場合は有言実行。 時限と達成水準を 予め宣言しますから、本人と会社の間に約束が生まれます。 仕組み的に言えば、「企画提案書」などもありますね。 会社には、そういうことに果敢にチャレンジできる風土や運営方針をつくってきました。 でも、活用している社員たちが最近少ない。 この点は、リーダーたちが悪いな。 これが空回りして、将来的に 「有言”不”実行」体質に陥れば、会社も人も、最悪です。

 やりたいことがあればプランを練り上げて持ってくればいいし、本気なら簡単に引き下がらなければいいだけ。 会社の時間とお金を使うわけですから、その”想い”が試されるのは当然です。 その程度のチャレンジで無くなってもいいものなら、はじめから無くても大丈夫なんですよ。

 いま目の前にある仕事にだって、この発想はいくらでも当てはまることに気が付かないと。 材料をしっかりとつくって、会社に対して、もっと具体的な評価内容を求めていくといい。 これが給料の上げ方です(笑)。

仕事ができる人たちの共通点

20080728_DT.jpg

 1年ぶりにデスクトップの壁紙デザインをリニューアル。 愛車 「CB750F」 をいつでも見ることができます。 「週末に乗ってやるから待ってろ!」 と思って、難しい毎日の仕事に いい意味で気合いが入ったりします(笑)。

 左側は、デスクトップに散乱しがちアイコン類を整理しておく 「赤単色のアイコン置き場」。 これがポイント。 ここが散らかると、視覚的にきれいなデスクトップが維持できない仕掛けです。 高頻度アイコンだけに思いっきり絞ってスッキリ。 1週間ほどこのデスクトップを使って過ごしていますが、意識面での効果もなかなか。

 「要らないものを処分するのが整理。 欲しいモノがいつでも取り出せる状態をつくることが整頓」。 並べたりするだけの作業は、単なる「整列」だ。 これは 「トヨタ」 の整理整頓の考え方。 これをヒントにしました(^^v。

 仕事がデキる人って、「整理整頓術」 にもこだわった人が多いでしょ。 私もカタチから(笑)。 社内でも、いろいろと試しすぎて失敗ばかりの連中も多いのですが、自分の ”仕事の効率化” に改善を求めていく姿勢だから◎。 ”自分の仕事が大事なものになっている” 証拠でもあります。

プレッシャーを与えてくれる人

20080725_BK.jpg

 お世話になっている取引銀行まで、ある資料を届けに行ってきました。

 届けたらすぐに帰ってこようと思っていたのですが、すぐに見つかってしまい応接ルームへ連行(笑)。 とうぜん世間話しなんかでは終わらずに、2時間弱の ”緊急事業懇談会” に(^^;。 インクレイブの前期決算書をテーブルの真ん中において、バランスシート分析から見える今後課題などを いろいろと教えていただきました。

 実は、いつも半分くらい何を言われているのか分からないほど内容が難しくて、その分析力の質や深さに圧倒されて帰ってきます。
 また、理の鋭さに加えて、運動部の先輩のように真っ直ぐな迫力をもった方なので、自分にとってはけっこう怖い存在だったりもするのですが、「1日も早く こういう次元の経営数値論が理解できるようにならないといけない」と、大きなプレッシャーを与えてくれる存在でもあります。

 今期末は、さらにいい結果を出して報告できるように頑張ります。 S支店長、今日もありがとうございました。 おかげさまで、そのあとのスケジュールは全部狂ってしまいました(笑)が、大満足の時間でした。

信頼できたら次は信用もする

20080718_pre.jpg

 楽天イーグルス野村克也監督 が 「選手のことは信頼しても信用しない」 というようなことを言ったことがありました。 経営者の立場だと、ある意味で その真意がよく分かる話しです。
 「うまいこと言うなぁ」 と思っていたら、けっこう経営者の格言としても使われることが多い表現みたいですね。

 ”信頼関係” は会社内においても基本であり とても大事なんですが、お互いを いい意味で ”信用しない仕組み” は、私たちの職場を見渡しても うまく出来上がっているものが多く見られます。 ”決裁順序(ハンコの順番)が決まっている” なんていうのも、そのひとつでしょう。

 こういう仕組み的な話しは別としても、私の場合は、その社員が信頼ができたら、”次はとことん信用もしていく” 方針です。 社員はたいへんだと思います(笑)。 もちろん、これを承知でやっていくところにも狙いはありますので、がんばってクリアしてきてもらいたい期待感で いっぱいです。

 全部は言えませんので、それこそ信用してもらうしかないところが 辛いところ(^^;。 自分の先輩たちも、同じ気持ちで鍛えてくれたんだろうなぁ。