社長のしごと目」カテゴリーアーカイブ

時計で距離を掴むということ

20071010_tokei.jpg

 例えば今14時23分だったとすると、デジタル時計の場合は表示している数字が そのまま時間を指しているわけだけど、アナログ時計みたいに、一目で、14時から過ぎてしまった時間と15時までの残り時間を、距離感としては掴みにくい面があります。
 計算すれば 差異分数は出せますが、視覚的な距離感として捉えるなら、アナログ時計の方が優れています。

 また 違う例えを言うと、「5」という数値に上下はないのですが、「奥にあるのか・手前にあるのか」 とか 「良い5なのか・悪い5なのか」 という見方も、仕事の場合はあります。 こういう 3次元的なもうひとつの尺度をあてるためにも、アナログ的な管理手法は案外と大事です。

 数値管理は、ついつい 「収集→整理」 で終わりがちです。 「これが仕事だ」 と思いこんでしまうのは、安易にパソコンに頼ってしまっていることが 原因のひとつになっているかも知れません。

 その後の 「分析→加工(応用)」 という一番大事なヒューマンが関われる段階を持ちあわせて、その全管理工程を考えておかないと、それは一過性で終わってしまい、本来必要な ”PDCAサイクル” を生みません。

大切な部下との関係づくり

20071005_PC.jpg

 媒体開発セクションのリーダーミーティングを行いました。 上半期においての各自との個人面談も終わったので、それぞれの部下たちに必要となるOJTの内容や方針を、このリーダーたちに伝えて共有してもらいました。

 今回の面談を通じて、社員たち個々の考え方や悩みもよく見えました。 それでも、このインクレイブで上昇していこうとする気持ちを持っているところは、本当に感心します。 だから、管理リーダーたちにも、それぞれの部下が抱えている課題などを しっかりと掴んでもらって、それぞれの成果に繋げていく手助けをしてもらいたいわけ。

 人材育成法とかOJTテクニックとか、難しいことを考える必要はありません。 だいたい、ヒトがやる気になるかどうかなんて、尽きるところ 「仕事が面白いかどうか」 でしょ。 ダメなリーダーほどに、危機意識を煽ったりするわけで、これじゃあ自分の無能ぶりを PRしているようなものです。

 リーダーには、チームのひとり一人に仕事の面白さを与え続けていくことができる能力やセンスが必要。 部下や仲間との関係づくりとは、まずそこからスタートしていることが、何よりも大事だと思うんです。

”2”と”3”は、とても違う

200710_office.JPG

 社会人インターンのSさんをお預り(そのときの記事)して、先月の26日に彼のインターン研修が終了。 で、これまでの2週間を見てきて、その優秀さとポテンシャルに惚れてしまい、すぐインクレイブに入社していただくことになりました(←もちろん相思相愛でしたので)。

 というわけで、先日からSさんは、正式にインクレイメンバーに。 配属先は媒体開発セクション。 ここにいる現2名の管理リーダーに加わってもらい、管理リーダーを 3名体制に。 前職で培ってきた人材育成経験や業務管理ノウハウなどの能力も発揮してくれたら有り難いです。

 組織構成数においての 「2」 と 「3」 では、まったく相乗効果が違ってくるもの。 「2」 だとペアだけど、「3」 以上ならチームという集団思考性が格段に高まります。 判断にも幅や高さが出ます。

 このセクションでも、だんだんと次期リーダークラスの人材は育ってきているのですが、この子たちのためにも、このリーダー体制は有益になるはず。 みんなでお互いの ”違いを活かし合う” ことで、ますます良いチームや充実した仕事を創り上げていってください。 期待しています。

頭はブン回すといいよ

200709_APE.jpg

 このまえ、同僚が通勤で乗ってきた 「ホンダAPE100」 を借りて、ちょっとだけ走ってみました。 かつて自分も乗っていたバイクでしたので、とても懐かしい感覚。 「やっぱりいいバイクだぁ」。

 ところで、自分が乗っていた 「APE」 とは、ずいぶんパワーフィーリングが違っていて、びっくりしました。 オーナーの乗り方によって、エンジンの性格付けもけっこう違ってきます。 「たまにはエンジンをブン回した方がいいぞ」 って言ったら、「そんな乗り方しなくても走れる」 だって。 …確かに(^^;。

 そういえば、”仕事の頭” と似てます。 能力的に無理のない仕事を繰り返していくだけでは、実力なんて付きません。 高回転域を使って限界を試したり、速さと精度を求めて未知の使い方をしていかないと、幅のあるいいエンジンに成らない(笑)。 クルマやバイクの技術がレースの現場で鍛えられていくのと同じ。 だから、”仕事上の無理” って、歓迎した方がいいかも。

 「その局面をどういう知恵とアイデアで乗り切っていくか」。 その積み重ねが、仕事能力の基礎をつくり、柔軟な応用力・判断力を築いていきます。 ただし、”時限に拘らない仕事” からは、得られないです。

責任感こそが人をつくっていく

20070915_beat.jpg

 今日から会社は3連休をいただいております。 が、こんなときに限って、緊急の仕事が起きます(T_T。
 自分が動く前から、すでにシステム部のSさんが 会社に出て対応にあたってくれていました。 デザイン開発のMさんも別件対応中。 本当にご苦労さま。

 ふたりとも家族があり 私も面識があるので、ホントに申し訳なくて…。 でも、これだけの責任感が発揮できる人って、そう多くは居ません(この二人の他にも当社にはいっぱい居ます♪)。 今のインクレイブがあるのは、彼らのこうした仕事姿勢が築いてきたもの。 これだけは、奥様や子供さんたちにも分かって欲しい!。 …というか、私なんかより分かってますね(^^;。

 さて、私も夕方には会社に来てみました(by ホンダビート)。 残っていたMさんから今日の報告を聞いたり、直近の生産課題について意見を聞いたり。 そのうち、同僚のKさんが、制作機器の部品調達を終えて現れました。

 創業期を築いてきた連中だからこそ、かも知れないけど、リーダーたちのこんな見えない努力もあって、会社の仕事が支えられています。 みんなにも知っておいてもらいたい会社の、もうひとつの一面です。

”ある意味で遅刻”という遅刻

20070913_pan.jpg

 会社に来てからの朝食です(笑)。 ま、朝一番に来られたので、誰もいないしね(^^;。 手早く済ませました。

 会社で朝食を済ませることは、月に何回かあります。 今でこそ、会社に来てから軽い朝食を済ませるという職場の風景は そんなにおかしい感じはしませんが、前職時代、”職場での朝食” が習慣になっていた私を見かねて、先輩にえらく叱られたことがありました。 「それな、ある意味で遅刻だ」 って。 そのときは正直よく分かりませんでした。 「仕事が忙しくて家で食べる暇もないし、まだ定時前だし、いいじゃん」 くらいな捉え方です。

 でも、こういう立場と経験を持ってみて、今はよく分かります。 深い大事な意味で叱ってくれたのに、表面的にしか捉えられませんでした。 「そんな光景を仲間に見せてどう思わせたいの?」 なんていう、自分でも気付いていなかった心理を突かれたような注意をしてくれた先輩もいました。

 先輩たちから見れば、気持ちの表も裏もお見通しで、そんな考え方を持っているうちは、良いリーダーに成れないし、良い仕事もできない、ということを教わったんだと思います。 「これが分かった上で、”会社での朝食” になっていないとね」。 そう思って食べたから、今日は大丈夫かな(^^;。

足跡が残るような仕事を

20070911_cup.jpg

 仕事が遅くなったメンバー数名で、深夜の腹ごしらえ。 コンビニからカップ麺の調達でしたが、こういうのが妙に美味しいんですよね、夜中って(笑)。

 遅れているチームの仕事を取り戻すための仕事もあれば、明日や今週に備えるための仕事もあるみたいです。 どんな状況にあっても、ベストを目指そうとする気持ちは揺るがないわけで、そういうところから離れないところは、みんな偉いです。

 そういえば前職のときも、よくこんな時間を過ごしたのを思い出します。 不思議とぜんぜん辛い思い出ではないんです。 仲間といっしょになって、「ああでもない・こうでもない」 と議論を重ねて、難しい仕事を創っていくのが、とにかく楽しくて。 ひとつ一つに応えていくことで、さらに難易度の高い仕事が任せてもらえるのも やり甲斐でしたね。

 みんなにも、責任の大きな仕事を いろいろと任せていますが、どんな困難があっても、自分の努力姿勢だけは信頼し続けて欲しいものです。 こうしている仕事経験が、自分の基礎を築いていき、次のステージを切り開きます。 何ヶ月・何年か経ってから振り返ると、ちゃんと足跡が分かりますよ。