社長のしごと目」カテゴリーアーカイブ

休みだったのですが…

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 この土日も会社はお休みをいただいております。 …が、この土曜日も何人かの社員たちが、会社に出てくるということだったので、私も会社に来ました。

 自分のお昼ご飯ついで、みんなに 「ほっかほっか弁当、ミニうどん付きで、好きなのを頼んでいいぞ」 と、奮発しておごっちゃいました(←ぜんぜん奮発じゃないかも知れませんが…)。

 ただいまインクレイブは、火のついたような忙しさ。 「お盆、休めるかなぁ」 なんて、ときどき聞こえてくる社内からの言葉が、冗談に聞こえなくなってきましたが、なんとかみんなには休んでもらいたい。 1日1日の計画工数を確実にこなしていくことしかないのですが、次から次へと新しい案件相談も入ってくるので、傾向としては忙しくなる一方です(^^;。

 明日の日曜日は、ぜひゆっくりと休んでください。 …とは言っても、他の社員たちだって、休みの日にも考えをまとめたり、資料を作ったり…、してるんだろうな。 みんなのスピードや仕事精度を見ていると、会社の中の時間だけで取り組んでいないのは、よく分かります。 この努力、必ずや結果につなげて豊かになろうな。 んじゃ、私も帰ります。

市場の範囲意識を持つこと

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 インクレイブの持つ製品・サービスは、数こそまだ多くありませんが、もはや全国にご利用ユーザーやクライアント様を持つビジネスへとシフトしています。

 「全国区で通用する会社へ」 とか 「全国TOP水準の製品を」 などと高い目標を持ちながらも、組織の素質として 本当にそこに向かっていってよい状況なのかどうか。 これがいつも気になります。 たとえば過日のような大きな地震災害があったとき。

 「ユーザーやクライアント様が困っていないか」 や 「サーバ系サービスが問題なく使えているか」 などと、真に思えないのは、明らかに仕事意識のフィールドや水準が、全国区には届いていません。 そういう市場責任意識がはたらかないなら、手や目の届かないエリアにまで、製品・サービスを拡げてはいけないと思うんです。

 「売れればいい」 ではなく、はじめにどういう意(想い)を持つかが、製品・サービスに本当の魅力や価値をつくり出し、会社を全国市場へと押し広げていくんだと思います。 … 一人また一人と、その自覚に基づいた仕事がだんだん出来るようになってきました。 みんな、なかなか がんばっています。

将来のデファクトスタンダードへ

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 社内にはいくつかのプロジェクトチームがあります。 その中のひとつに 「インクレイブにしか出来ない紙媒体事業の開発」 というトップダウンテーマを与えられたチームがあるのですが、その進捗には苦労が絶えないようです。
 こんなに漠然としたテーマですから、無理もない面はあります(笑)。

 先日もこのチームから第二回目の事業戦略案をプレゼンしてもらっていますが、残念ながら今回も 「No Good」。 その度にいろいろと厳しいことを言ってやるのですが、実はなかなかいい思考的失敗は繰り返しています。

 今朝も8時前から集まって打ち合わせをやっているみたい。 この先、このプロジェクトから何か出てくるのか。 個人的にはとても楽しみです。

 1987年(20年前)、国産初となる 「エアバッグシステム」 搭載の市販乗用車発売を果たした開発チームは、これを実現するまでに実に15年以上の歳月を費やしました。 その後、不動の デファクトスタンダード技術 になっているのは、ご存じのとおり。 今では軽自動車への標準装備も当たり前の時代です。 こんな ”開発話し” が励みになるかな。

焦らず、急いで、楽しく

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 最高&最新を要件としているインクレイブのコーディング技術やCSS設計の水準を支えているSさん(23歳)。 WEB業界の時流は常に動いていくし、基本技術はどんどん進化していきます。 彼の視野にはすでに WEB3.0 も。

 そんな彼が仲間のために、自分がこれまでに勉強してきたたくさんの専門書を会社に持ってきてくれました。 朝礼で 「ぜひ各自の勉強に役立ててください」 と言うので、私が悪戯心で、「タダ(無料)でいいのかい?」 と聞いたら、「みんなが仕事で返してくれればいい」 とのこと。 頼もしい限り。 ずいぶん生意気を言うようになりました(^^♪。

 技術者として、自己の勉強や能力開発だけでも大変だろうに、今度はそれをチームの標準能力にしようとする彼のチャレンジ。 会社独自のコーディングルールなどの開発にも取り組んでくれています。 ”技術は、社会や誰かの役に立ってこそ報われ、評価されるもの”。 それが、基本ですね。

 高い技術力をどんどん市場に届けて仕事を伸ばし、部下や仲間をどんどん増やして、近い将来この専門分野をひとつの開発セクションにできるように頑張ってもらいたいものです。 ”焦らず・急いで・楽しく” 頑張ること(笑)。

みんなの大事な「自己主張表」

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 私が兼任担当となったクリエイティブ&ASPの各セクションの全員と、個人面談を行いました。 みんなの想いや意志がどこにあるのかを確かめて、成長の水準・方向性を共有し、本人納得のOJTを約束していくことが狙いです。

 面談前、いつも 「自己主張表」 という記載シートを記入してもらいます。 この先の夢や年俸目標のこと等々。 なんでも自由に書けるの特徴です。 そのシートをもとに1人30分予定で臨むのですが、いつも軽く1時間以上です(^^;。 A3版シートの右半分は私の記入エリアなので、面談をしながら大事なポイントを残さず書き込みます。

 この 「自己主張表」 を個人別ファイルにして、それぞれに渡してあげました。 面談時の話しを思い返してもらいたい、ということもありますが、次の面談時には、どんな ”自己主張” ができる自分になっているのか、それを楽しみに自分を成長させていってもらいたい、という気持ちもあります。

 またこのファイルがあれば、やがてこの担当を離れるときも、次の責任者が、みんなの意志や想い、成長の経過を見逃さなくて済むでしょ。 1日も早くこのセクションから自分が居なくなれるように。 そういう仕事の途中です。

なんでも意(想い)を込めて

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 クリエイティブセクションの連中が、入社2週間のタイミングを迎える中途採用社員の歓迎会を週末に行う、という話しを聞き、一晩よく考えてみて、やっぱり中止してもらうことにしました。

 私はその人材の持つ人間性や仕事観、技術・能力の他にも、潜在するポテンシャルを評価して採用を決めたことには違いありませんが、このインクレイブの中で本当に通用していくのかどうかについては、採用(=入社)という通過点的な話よりも、ずっと重要なことだと考えています。 本人だって、いまは試用期間という時間の中で一生懸命に集中してがんばっている。

 1日1日、その真剣さを見守っている私からすると、この歓迎会はちょっと早過ぎ。 彼自身が、どういう自分を歓迎してもらいたいのか。 歓迎会を企画してあげる側も、どういう彼を歓迎するのか。 社外活動のこととはいえ、こういうタイミングは間違ってはいけません。

 「誰かが入れば自動的に歓迎会」 みたいな体質になっていけば、”普通の会社” 以上には成らないような気がする…。 こんな細かいことまでよく理解・納得してくれるので、いつも助かります。

絶妙に抜いたデザインセンス

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 さいきんのお気に入りミュージックは、「ザ・ブルーハーツ」 です。 詩に言葉は多くないのですが、シンプルさの中にもメッセージ力はしっかりとあります。 楽曲もいいから伝わりやすいのかも。

 さてさて、この ”好き感” は、紙媒体やウェブのデザインに例えて言うとなんだろう。 ”絶妙に抜かれたデザイン” って感じかな。 これ以上やると五月蠅いし、これ以上抜くと物足りない。 本当に伝えたいものが分かっていて、それをしっかりと強調しながらも鼻につかずに、ちゃんと情報を渡していく、感じ。

 会社に入ってくる若いデザイナーたちも最初のうちは、与えられた仕事の中で、なんでもかんでもやりたがります。 結果的に全面厚化粧のケバケバ・デザインになり、何を伝えたい媒体なのか、よく分からなくなります。 直そうとしても、どんどん深みにはまっていく(笑)。

 ま、そのうち、与件・先見の見極められた ”絶妙に抜いたデザイン” が開発できるようになるでしょう。 それを求めていく苦労の積み重ねが、実力やセンスの土台になっていくもの。 一流を目指す気持ちさえホンモノならば、いまは無駄な努力なんてないので、がんばってもらいたいですね。