社長のしごと目」カテゴリーアーカイブ

右手の仕事と左手の仕事

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 せんじつ、クリエイティブ事業とASP事業の各セクションリーダーといっしょに、近所の焼き肉屋で晩飯を食べながら、仕事の話しをしました。

 直近の仕事に追われっぱなしの毎日。 さいきんでは肝心の 「将来に向けた仕事」 に手がまわっていません。 右手で明日のご飯を食べていく仕事をしているとしたら、左手ではちゃんと将来のご飯の食べ方についての仕事をしていないといけません。 その ”左手の話し” をいっぱいしました(焼き肉もいっぱい食べたけど…)。

 「無理」 と言わない連中なので、いまある与件の中でやれることや、実現のための施策アイデアをぶつけ合っていくと、今後の仕事の進め方やチーム(組織)の作り方、半年後や1年後の ”ありたき姿” が、見えてきます。

 これに繋がっていくように、”右手の仕事” にもメスを入れていく必要もあるわけで、チーム全員の理解と推進力が欠かせません。 今日から、そんな右手と左手のバランスやそれぞれの相乗性を考え直した ”新しい仕事” に取り組んでいくことにしました。 … 社内にしか分からないような話ですみませんが、ま、右手と左手の話しです(^^;。

創業根性から卒業しよう

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 このまえの定例取締役会で、「そろそろ創業根性みたいなものから、良い意味で卒業しよう」 という話しをしました。

 起業からの歴史も浅く、とうぜん経営チームも若い。 それにたまたま創業者だったので、私たちは株主にもなっています。 こうなると、意識せずとも ”会社が可愛い” わけ。 もちろん悪いことだけではないんですが、政策実行が甘く ちょっとくらい結果が悪くても、ついつい緩く見ます。

 取締役とは、会社をある水準や方向性に持っていくことを使命として、会社と期間契約をして雇われる専門職です。 その本来あるべき原点まで揺らぐなら、やはりそれは創業メンバー特有の甘さなんだと思うんです。 こういうのを放置すれば、保身が始まるのかも知れません。

 「インクレイブともっとクールな距離感で付き合おう」。 そんな話しです。 ま、こういうスタンスや仕組みにシフトしておかないと、やがて社員から取締役が誕生するようなときにも迷惑をかけないだろうし、後任者が育ってやがて訪れる取締役自身の ”引き際” も、間違えないで済みます。

起業したときの話し

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 29歳で起業独立したのですが、そのとき、ひとつ決めたことがありました。 それは、「前職で築いたコネクション(取引先やお客様など)を使わない」 こと。

 これは、前職の会社が持つブランド力や信頼度が築いてくれたもの。 自分を育ててくれた会社に、背信性がある行為はしたくないという理由もあり、自分の独立都合で活かすのを止めました。 それに、0(ゼロ)から始める会社作りに、前職時代の人脈を活かした実績が入り込んで、”実力基礎” が分からなくなってしまうのもイヤでした。

 こんなふうに格好つけて起業独立したものの、そのおかげでとんでもなく大変でしたけど(笑)。 「人脈もなく(使わず)、看板力の無い自分は、こんなにも非力か」 と、悔しい想いの連続。 成長速度を抑えたことになった面はあるでしょうけど、その分、”何が要因になって事業を伸ばしているか” の基礎をしっかり見ながら、みんなで会社作りが出来たように振り返ります。

 いまでは、社員ひとり一人の実力と人間性が構成する独自のブランド力で、インクレイブは進んでいます。 社員たちと同様に、自分が ”構成メンバーのひとりになっている” ということが、一番うれしいですね。

WEBプログラマを募集中!

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 WEBシステム系の仕事がどんどん入ってきており、生産体制が目一杯になってきました(どうもありがとうございます!)。 全国展開中の ”モバイン” や ”ウェブアセット”、”ZIPサーバー” 等に続く自社IT製品の開発も大忙し。

 というわけで [インクレイブ株式会社]では、、WEBプログラマの方(&目指す方)を、またまた大募集します。
 このIT業界で自分の 大きな成長とやり甲斐を求めるみなさま、ぜひ、インクレイブ(仙台&渋谷)のWEBシステム開発スタッフになってください。 きっと皆様が探していた会社だと思います(←たぶん)。

 詳しくは、[ ドリコムさんのJOBボード ] をご覧いただき、ここからエントリーしてください。 たくさんのご応募をお待ちしております。

 以上、ブログからのキンキュー採用情報でした(^^;。

”負け経験”という資産

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 勝ち目が少ないような仕事にも、よく出会います。 例えば、大きなブランド力を持つクライアント様の案件で、強い相手が何社も並ぶプレゼン競争。
 こういうのはまず ”燃える” ことに。 勝てないとは、決まってないし。

 ただ、勝つことに主眼を置きすぎて、本来の目的や要件を見失わないように注意します。 真似事ではない独自のアイデアやノウハウも盛り込んで、強みもしっかりと出し切ります。

 そんな仕事が会社にはたくさんあるわけですが、それでも何度負けてきただろう(^^;。 勝ちの中にも、たくさんのデータ資産は蓄積していくのですが、うちのような歩み方の会社では、負けの方が圧倒的に多い(笑)。 ところが、この中にこそ貴重なデータ群が残されていきます。

 負けるのは本気でイヤですが、勝ちは、負けのノウハウの集大成なのかも知れません。 情けなくも悔しい ”負け経験” を重ね続けてきたからこそだと思いますが、さいきん、やっとそう考えられるようになりました。

頭に来る相手は、いる?

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 信頼できる仲間の中に、”頭に来る相手” は、いた方がいいと思います。
 私の場合は、顧問会計事務所が、そのひとり(一社)。 会社経営が、健全に発展していけるように、月次単位や決算時に診断・チェックしてもらう機関です。

 うちの仕事は、クライアント様や地域社会の役に立つものを考え開発し、提供すること。 その生産や販売の合理化を絶えず行って、適正な利益をいただきながらも、さらに製品やサービスのバリュー(性能や価格など)が高まるよう努力を続けます。

 こういう事業活動には停滞が許されませんので、経営数字がデコボコするのも特徴です。 ところが顧問会計事務所というのは、瞬間数字だけを捕まえるわけ(笑)。 数字が悪いとなれば、お構いなしで ”苦(にが)いこと” を言う。 ところが、これを社内の経理セクションにやらると、諸々の事情や政策が分かっているので、お互いにどうしても甘えや緩さがでます。

 「悪い」 と指摘されても、情緒的な言い訳になることなく、”進展のため事業基礎を固めている” ことを裏付ける政策根拠やプランが、常に説明できる自分になっていないとダメ。 会計監査は、社長業の ”健康診断” だな。

リーダーなら暇になれ

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 [部下(後輩)を育てる] というと烏滸がましくもあるのですが、大事なOJTポイントをひとつ挙げると、「どんなときでも理由を教える」 ということがあります。

 出来上がってきた仕事に 「こうしなさい」 と指示するのは簡単です。 これでは、せっかくの ”育成チャンス” を逃してしまっています。 どんな仕事でも、カタチを求めるなら 「それがどうしてなのか」 という根本理由を ちゃんと教えることが大事だと思います。

 理由を説明しようとすれば、エンドユーザーやクライアント様の視点、目的や要件、知識やノウハウ等で捉えたところの話しに、自然となるワケです。 そんな基本的なことでも、仕事を照らす方針がいつも一貫していていけば、やがてその社員が自分自身の判断で応用できるようになります。

 優秀なリーダーとは、部下に ”成果” と ”成長” を残してあげることが出来る人、だろうな。 その分、自分の仕事が早く離れるし、部下(&チーム)が行う仕事の品質力・生産力も安定していくので、いつでも暇になれる(笑)。 リーダーは、それで良いと思います。