社長のしごと目」カテゴリーアーカイブ

テイスティングテスト

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 誘惑に負けてしまって夜中の ”どん兵衛”。 それにしても、どん兵衛って今年で 29年のベストセラー商品なんだって。 やるなぁ、日清食品 さん。

 会社でのお昼に、カップラーメンを食べることもたまにあるんですが、とにかく最近では種類も価格帯も多様でびっくり。 興味本位で 色んなカップラーメンに手を出しますが、いつも思うことがあります。 それは、「商品化する前に、ちゃんとテイスティングテストやってるのかなぁ」 っていうこと。

 最近のカップラーメンの傾向として、「食べた瞬間はすごく美味しいのに、全部は食べきれない」 というモノが多いように感じます。 日清の カップヌードルサッポロ一番の味噌ラーメン など、ヒット商品の多くは ”最後まで食べきれる” 美味しさである という共通点を感じます。 全部食べきったところで評価して 商品化していかないと 長く愛される商品にはなれないのかも知れません。

 どんな製品やサービスにも同じ事が言えます。 売れて喜ぶよりも、使われて喜ばれ満足してもらっているか、ということが大事なんだと思います。

縦糸と横糸のお話し

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 次から次へと意志決定をしていかないといけない事が湧いてきます。 久しぶりに深夜のファミレスに籠もって思考をまとめる仕事をしました。

 社長業にとっては、会社がこなしていく仕事のひとつ一つが ”点” 的であり、その繋がりが、より膨らむように縦方向の戦略を考え実現していく、ということが、役割の中にはあると思うんです。 その ”点” のポテンシャルが高いほどに、予想もしていなかった計算外の拡がりが得られます。

 今回もそんな感じ。悪いことへの対策を考えていくわけではなく、未来の持っていき方に悩むわけです。 よい ”点” を考え 創り出していくみんなの仕事にはとにかく感謝です。 だからこそ想定外の私の仕事も起きてくる。 これをカタチにすれば、またみんなの ”点” のステージは高くなり、仕事が面白くなる。

 ホンダ創業者の故・藤沢武夫さんも言ってたなぁ。 「経営のしっかりとした縦糸が通っていなければ、みんながいい横糸を編んでいくことは出来ない」。 会社が素晴らしい織物を創り上げられるように、頑張らないとね。

諦めたときが限界

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 F1 日本グランプリ(鈴鹿サーキット)の生中継を観戦。 予選は、トヨタがポールポジション、ホンダは 2番グリッドで、日本エンジンが最前列を独占。
 注目の佐藤琢磨が 5番グリッドを獲得。 決勝では残念ながら日本エンジン勢は勝つことができませんでした。

 さて、この F1に関連したホンダの企業広告の中にお気に入りがあって、その時の新聞広告の縮小コピーを手帳に仕舞ってあります。 「われわれの挑戦の歴史は、その 65%が敗北の歴史でもある」。

 会社経営をやっていくと、成功することもあるけれど、やはりそれ以上に失敗や挫折なども直接経験していくことになります。 強気でいるように見せても 内心では立ち上がれないような想いのときもあります(笑)。

 そんなとき、手帳の中の ”広告” を見ては、「ホンダでさえ 65%は敗北なんだよなぁ、…諦めないぞぉ」 なんて、自分に都合が良いように励ましてもらっています。 自分が諦めたときが ”限界”なんだと思います。

さいきんブログで思うこと

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 ブログのシステム技術や市場性などを知りたいという理由で、この 「社長ブログ」 を約 7ヶ月間に亘って毎日アップ。 所期の目的は達せた感じです。
 ところがここにきて、「社長ブログ」 というテーマ選定については、つくづく難しいなぁと感じています。

 会社と関係の無いブログだったら、悩まないのでしょうけど、「社長ブログ」 が会社へのイメージを推察させる影響力がけっこう大きいので、ときどき心配になったりします。 「会社や社員たちの仕事に支障は出ていないのだろうか…」。

 求職者さんや新規お取引先のお客様からのお問い合わせにも 「ブログを見た」 という方がほとんど。 とても有り難いことなんですが、じゃあ逆に 「ブログを見て」 問い合わせを止めた方だっていると思うんです。 これがすごい数だったら大変。 一方的に見られているWEBメディアの怖さでもあります。

 「ブログを見た」 と言ってくれている方は ”何を” 見てるんでしょう。 「ブログを見て」 問い合わせることを止めた方は、”何を” 見たんでしょう。 当社にとって 「社長ブログ」 は本当に必要か。 ブログをやめたらどうなるか。 …まだまだ色んな事を試しながら答えを探す ”旅の途中” って感じ、かな。

別事業体であるということ

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 会社の仕事は、クライアントのホームページ媒体そのものを考えて作っているのは間違いないのですが、側面ではブランディング戦略(CIやブランドの確立)のお手伝いをしている、ということも持ちあわせています。

 ソニーといえばどんな企業イメージがあるでしょう、トヨタといえばどんな企業イメージを感じるか。 まぁそれらと同じ事です。 単に商品やサービスを売るだけではなく、如何にしてその企業のファンやお客さんとなっていただけるか、という中長期に亘った戦略目的をその媒体には持たせていきます。

 ところが 「難しいなぁ…」 と思い知らされることも多いです。 それは、クライアントさんと一緒に決めてきたはずのブランディング計画を、実際の現場 (ヒトやサービス、商品など) が裏切ってしまうことがある、ということです。

 制作会社とクライアントは、どこまで行っても ”別事業体” なので、仕方ないことかも知れないのですが、当社にやらせてもらう以上、カンタンには諦めたくはない部分でもあります。 ”作って、お金を貰って、さぁ お終い” なんていう関係や仕事ではいけないと思うんです。

看板を下ろした方がいい人

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 事業経験を重ねていく内に、どうしても困った人(会社)に引っ掛かります。 それは 「お金を払わない人(会社)」 です。

 取り引きには十分に気をつけてきたつもりでも、これまでに4件ほどが発生。 たまたま共通しているのですが、みんな60歳前後の男性経営者。 彼らから見れば、私なんて自分の子供と同じような年齢でしょ。 そんな若い人を捕まえて、人生の先輩方が 「お金が無いから払えない」 とか 「納得がいかないから払わない」 とか言いたい放題です。

 対価は立派に受け取っているワケですから、無銭飲食と同じ事。 さらに質(たち)が悪いのは、「うちが正しい」 みたいな気分になってしまっていること。

 それにしても、こんな経営者の元で働いている社員や家族も気の毒。 会社に自信や誇りを持てないし、取引先やお客様の前に堂々と立てないでしょ。
 お金を払わずに逃げ続けられたら 「勝ちなの?」 「ラッキーなの?」 「トクしたの?」。 地域社会に対してマジメな経営や商売ができないなら、さっさと看板を下ろした方がいいと思うんだけどね。 … 困った面々です。

市場率のお話し

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 例えば、全国 47都道府県で 1,000個の製品を売ろうとすれば、1都道府県あたりの販売目標は、21.3個。 ただし この設定法では粗すぎます。
 どの業界マーケットにも、「市場率」 が存在してるんです。

 「人口」という観点で考えてみます。 東北総人口から見ると、宮城県の人口構成比は、約 24%です。 単純に東北 6県で均等割計算するときには、17%ですから、ここで 7%(70万人弱に相当)の違いが出ます。 こんなふうに、正確な市場実態を掴みたいなら 「市場率」 は、もっとも基礎になるデータとなります。 BtoB などの目標設定の場合なら、「事業所数」構成比なども勘案して市場率を決める場合もあります。 (人口構成比+事業所数構成比)÷2、といった決め方です。

 全国商圏の戦略の場合は、土地柄を知らない都道府県単位の実態が、この市場率に基づいて正しく見ることに繋がり、目標設定はもちろんのこと、その後の受注状況や目標到達度などの把握・管理・分析に、大いに役立ちます。

 こういう基礎数値が頭に入ってないと、その事業規模に関わらず、マーケットで何かを売ろうとしているクライアントと ”戦略話” ができない事態にもなります。