社長のしごと目」カテゴリーアーカイブ

目指すは100戦100勝だけど

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 制作会社の場合、企画プレゼンといった他社との競争が関わる仕事は、週に何本かを抱えながら進んでいきます。
 競合会社との比較・評価を受けるため、全勝というわけにはいきませんが、もっとも自信のあるプランをぶつけていますから、気持ち的には全勝狙い。

 ところが、プロ野球でもプロサッカーでも、死活競争の世界というのは、100戦やっても100勝できるという勝負はまずないわけでしょ。 最後には必ず勝ち負けが分かれ、勝率というバランスを作っていきます。

 もちろん企画プレゼンについては、勝率管理ではダメ。 勝敗を分けた「差」や「違い」の中にこそ、次に活かせる本質的な ”なにか” を見出せます。 WEB業界にも優れた力を持ったライバルが多くいて、当社も見事に負かされます。

 負けるのは本気でイヤですけど、競争関係の働かない世界の仕事よりは、ずっと好きです。 力尽くして負けるという経験が、会社や自分、社員たちを伸ばすという要素はかなりあるので、競争を嫌わないようにしています。

うれしさと責任の関係

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 会社の中では、社員の 「子供の誕生」 とか 「結婚をします」 なんていう場面に、何回か出会 (でくわ) していくものです。

 でも、自分で立ち上げたこの会社は、文字通りのベンチャーでしょ。 やはり、歴史のある安定した大手企業さんに比べれば、社員のみんなにも まだまだ我慢してもらっていることばかりで、こういう場面に会うと、いつもこの点だけは気にかかり、悔しさも湧きます。

 社員の 「子供の誕生」 や 「結婚をします」 というのは、自分のことのように嬉しいこと。 反面、社員が新しい家族を持つことになり、この家族の未来を多少なりとも預かっていく責任が会社にはあり、その分だけまた気が締まります。

 まぁ、これも私や取締役たちの仕事。 社員の毎日を支えてくれている、奥さんや子供さん、家族のみなさんにも ますます 「この会社で良かった」 と言ってもらえるような 企業グループ にしていかなくっちゃ。

※写真は記事の内容とまったく関係がありません。m(_ _)m

ブログで文章をまとめる勉強

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 4月12日の記事 で、ブログを原稿用紙1枚以内でまとめるというテーマを掲げました。 最近ようやく文字量を意識した記事が書けるようになった(嬉)。

 最初は、気を付けて書いてもすぐに文字数オーバー。 出来上がった文章や文脈の短縮化を図り、400字以内を目指していく不効率作業。 それでも、文章全体の意味や伝達意図としては、所期目的を保たなくてはいけません。 「きっと新聞記者さんって、こういう能力が高いんだろうなぁ」。

 WEB制作者は、仕事をする上で、字数制限・スペース制限という要件を厳密には受けないので、文章表現力・構成力が甘い傾向を感じます。 その点、DTP制作者はこういう苦労を常に繰り返していますから、内容到達力が高い文章企画ができる人が多い (←私感ですけど)。 「文章を簡潔にしても、なおしっかりと伝える」 というのは、たいへんな能力ですね。

 WEBクリエイターさん、この訓練法はオススメ。 3ヶ月が経ってみると、少しではありますが、ちゃんと力が付いてきた実感があります。

月がキレイな夜、気づいた?

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 帰宅途中で月がキレイだったので、バイクを止めてケータイでパチリ。 夕方が終わる頃の空は、なんとも言えない蒼さ。 月の白い光と合わせてみると良い雰囲気です。
 もしこの道がどこまでもまっすぐだったら、しばらくバイクで走りたい感じでした。

 起業前の会社員時代 「吉尾さん、花壇の花が綺麗に咲いているの、気がつきましたか?」 って、会社の社長に唐突に言われたことを思い出します。

 「追いつめられた仕事の状況にあっても、花が綺麗だとか 空が青いとか、そういうことに気持ちを回す心の余裕まで失うと、仕事だって良いものにならないよ」 ってこと。 きっと、かなり余裕のない顔で仕事をしていたんでしょうね。

 仕事に追い込まれそうな時にこそ、こんなアドバイスを思い出しながら乗り切るようにしています。 帰宅の途中で自然と 「月がキレイだなぁ」 と思って、バイクを止める自分は、まだまだゆとりが持てている、ってことかもね。

「時間(スピード)」 というファクター

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 あるクライアントさんに提案中だったWEBビジネスモデルプランと、ほぼ同じ概念のサイト構築の相談が、新規クライアントさんから入ってきたので、びっくりしました(偶然?)。

 自分たちが思いついたことや準備していることは、その時点で誰かが同じように進めている、って考えた方がいいようです。
 新しいWEBビジネスの場合は、先手で一気に市場定着を狙った方が有利です。 いったん確立されてしまったリーディングサイトの牙城を崩すには、コストを含めてさらに大きなエネルギーを要します。

 資本力を除けば、同じアイデア力と達成技術力をもった会社があって勝敗が分かれるなら、やはり先手が打てるかどうかの「時間(スピード)」 というファクターによる作用は、案外大きいだろうと思います。
 WEBビジネスにおいても、ホンモノの技術力と先見性の他に、この「スピード」ある判断力や生産力が、ますます要求されていくんだろうなぁ。

 まぁ、どんな市場環境であっても競争についてはイコールコンディション。 うちのグループ・社員たちとなら、負ける気はしませんけど。(←強気!)

バランスボールもらいました

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 もう使わないという 「バランスボール」 を友だちからGET。
 みなさんお察しのとおり、今度はこれで、怠け続けた体の筋力アップでも狙ってみるかぁ、という作戦です(←単純)。

 実際にやってみると想像していた以上の負荷。 かなり筋肉に効いている感じです。 単純に運動するよりも、バランスを保ちながら負荷をかけるので、余計に筋力を使うようです。 ウェスト引き締まるかも(嬉)。
 それにしても、たった数日の取り組みで早くも腹筋が痛い。 体がどれだけ怠けていたか分かりますね。

 仕事の能力も同じなんだよね。 出来ないことを出来るようにするためには、使っていなかった筋肉を鍛えるわけだから、最初は痛いに決まってるんです。 新しい能力を求めるなら、この痛さから逃げちゃいけないし、自分の努力を信頼する健全な考え方も必要。 上昇意欲のある人はコレを忘れてはいけません。

・バランスボール エクササイズの一例
 http://www.skijournal.co.jp/balance/ball/tranning.html

無謀と無知から始めた事業

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 先日、メインバンクに伺って、開発中のWEBシステム製品に関する全国展開プランについて、夢のある楽しい話し合いをしてきました。

 この銀行とは、私が初めて起業をするというとき、「会社をつくるのでお金をかしてくれませんか?」 と相談しに行ったら、「数万円も貸せません」 と言われて以来の長いお付き合い(笑)。 いま考えると、なんの成功根拠もない事業に融資するはずがないワケで、当時は無謀というか無知というか…。

 振り返ると、「お金があるから何かをやってきた」 というのとは、まったく逆で、「こうなりたいから、とにかくやる!」 って感じで、経営のカタチや規模をつくることを最優先。 いつもお金のことは後回しでたいへんでしたけど、お金が貯まってから動いていたら、会社づくり にとって必要なスピードやタイミングを失っていたでしょうから、これで良かったんだと思います。

 今も、みんなで取り組んでいる様々なことが未来へ繋がっていく感じ。 ひとり一人の成長も楽しみですが、会社にとっても楽しみなことがいっぱいです。
【 写真: Y.Nさんのデスクで開発中製品のパンフレットをスクープ!】