社長のしごと目」カテゴリーアーカイブ

ブラウザ搭載のケータイ続々

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 いよいよ出始めてきましたねぇ。 「パソコンサイトをケータイで見る」というケータイのブラウザ搭載モデル。 ドコモN901iSAU/W31T のなどに標準搭載されました。
 向こう1年くらいでラインナップのほとんどがブラウザ付きケータイになるだろうね。

 パケット料金もどんどん下がって定額制も普及してきているので、総じてとても楽しみな世界が出来上がっていきそうな予感。 ブラウザ搭載のケータイが、インターネットの世界をますます便利で身近なものにしていくことでしょう。

 それにしても、WEBコンテンツ製作という仕事はますますおもしろくなりそう。 ブラウザもさらに高性能になるでしょ。 ケータイユーザーに対しても、PC並みのウェブ機能を提供していくことを考えていくと、クライアントに提案できるネットビジネスの可能性が格段に大きく描けます。 いい時代だなぁ。

 そういえば最近、当社のある株主さんが、この進化止まない IT社会を指して 「おもしろい時代だから、死にたくない!」って、言っているそうです(笑)。 おもしろい株主さんですが、ものすごく共感します。

ビジネスの理想打率は?

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 なんだか負けが多いんです、このところ。 しばらく勝ち続けてきたので、余計に感じるのかも知れないのですが、とにかく負けるのはイヤですね。

 プレゼンで他社に負けることが連続したり、順調にお取り引きさせていただいていたはずのお客様との仕事がいろいろな要因もあって遠のいてしまったり。

 野球は4割も打てれば強打者だけど、ビジネスの打率がこんなんじゃ、ただの用無し会社です。 全力を出し切ってぶつかっているのに負けるのは悔しくてたまらない。 でも、こういうときこそ大事なんだと思うんです。
 何かが正しく見えていないんです。 品質なのか、企画力なのか、提案力やスピードなのか、あるいは、価格なのか、アフターサポート体制なのか…。 とにかく何かが弱いんです。 他社の方が優れているんでしょうし、お客様に響く魅力に欠いているんです。 そんな風に100%自責で捉えて対策を考えた方がいい。

 今日は悔しすぎて眠れないかもなぁ。 このグラスの中が、ウィスキーのロックあたりなら、凹んだイヤなことも忘れて眠れるんでしょうけど、酒に逃げるのもイヤなくらい悔しいので、ウーロン茶です。
 …この分野で、1人での多くの1社でも多くのお客様のお役に立ちたいワケですから、もっともっと強い会社にならないと。 ぜったいに活かす!

遅ればせながら「三角折り」

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 ある会社に伺ったとき、いつもキレイな花が飾ってあったので、「どなたかが持ってくるんですか?」と聞いたら、「定額で契約できる花屋さんがあって、そこが毎週飾っていくんです」ということ。…なんか微妙だ。
受け入れていく社員達の「心」が付いていくだろうか?

 他の会社の方針なので、もちろん間違ってはいないのですが、自社に照らした立場でついつい考えてしまいます。会社をキレイにする、職場を働きやすいようにする、職場で過ごす時間を気持ちの良いものにする…。これも、会社の責任だけで用意して、仕組み作っていってるとしたら共感しにくいなぁ。

 当社でも、最近入社した新人がトイレ掃除をしてくれた際に、トイレットペーパーを三角折りにしたことで、使い終わった人がだんだん三角折りをするようになってきました。どこまで定着するか楽しみですが、「トイレットペーパーは三角折りにすること」なんていう社内規定でやられた日には、しらけます。「あっ誰かが三角に折ってるぞ…」、それを周りの人が自由に感じて捉えればいい話。

 そういう自然体で、どこまで良い組織になるのか、という管理基準の方が、難しいけど、働くひとり一人の人間性が尊重されていくので、私の好み。社風は自由な会社ですが、質の高い自由な会社になりたいと思って運営しています。

自分と会社の「ダメさ加減」

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 ホームページ開設のお仕事の依頼いただいていたクライアント様から、私宛に、直接お叱りのメール。
 ウェブ担当者の対応についての苦情でした。「社長の下が付いて来れないタイプの会社なら、発注は考え直したいと思う」、という内容です。

 クライアント様だって、どんな気持ちでこのメールを送ったことでしょう。それを察すると申し訳ない気持ちでいっぱいです。作業経過の確認だけをしていた私のミスも過大です。お取り引き関係の過程においての「信頼関係」や「仕事精度」にまで気配りできないなら、なにが立派な仕事でしょう。

 あえて自分の無能さを棚に上げさせてもらって、朝一番、担当者の上司である責任者を、とにかく叱りました。各部門の管理職が、社長業に必要なその管理眼を補ってくれなかったら、組織運営は成立しません。このクレームは、真っ正面から受け止めてすぐに改善・対処することを決めました。

 仕事へのクレームは、経営姿勢や管理体制、商品・サービス品質への不満そのものなんです。経営者の能力以上の事業にはならないわけですから、苦情に現れた事象は、今の「会社の姿」そのものを映しています。
 …ホントにダメな自分と会社。不甲斐なさと怒りが込み上げてくる。とにかく、このあとの仕事でお返ししていくしかありません。

宇宙人の話だって理解する。

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 午前中に仕上げる資料が4つ、午後からは、2本の打ち合わせが続く。午後3時からは、書類選考を通過してきた中途採用希望者の面接が数件。午後5時からは、保険会社さんと福利厚生保険に関する打ち合わせ。そのあとは、明日1日に情報更新するいくつかのサイトの完成チェック。 さらに、グループ会社が開発した大型ECサイトの全国発表(プレスリリース)が、いよいよ明日。これも楽しみ過ぎて気になっている。

 こんなふうに忙しい時は、むかし先輩に言われた事を思い出します。
「仕事に追われているうちはダメ、仕事を追うように取り組みなさい」とか 「こなしに入ると作業になる、作業じゃなくて仕事をしなさい」とか 「仕事が100あっても100%分の1の仕事をするな、すべてに100%を目指せ」 とか…。

 若い頃は、宇宙人の言葉みたい(宇宙人と話したことはないけど)で何を言ってるのか分からなかったけど、いまになって、こんなことを思い出しながら仕事に向き合えるのも、うるさかった先輩達のおかげ。

 もう1面には、「何を言っているのか」を理解しようとしてきた「自分のおかげ」ということもある(←イヤな性格だけど自信満々)。 だから、よく先輩に叱られる人は、喜んでいいと思います。あとは活かすだけなんだから、カンタンです。

(納豆+キムチ)×カレー=?

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 「なんだか、お腹が空いてきたなぁ」。夜中なので、ここで我慢すればいいのに(泣)。
 冷蔵庫にシチューが残っていたので、ちょっと手を加えて「シチューパスタ」を作りました。

 「シチュー+パスタ」っていうのは、それだけで考えると、組み合わせとしては合ってない感じだったけど、出来上がってみると、なかなか美味しくマッチングも良い。まぁ、クリームスープパスタみたいなものですが、「ちょっと手を加える」というところがポイント。

 こういう食材マッチに関する話ってけっこうあって、AYU(浜崎あゆみ)が、「納豆+キムチ」を「カレーライス」にかけて食べる話は有名。「カレーライス+納豆」というメニューは、初めて耳にした時代に比べれば、いまでは当たり前のように、カレー専門店のメニューになっています。

 ビジネスの世界も、単独で見たサービスや商品は、もう足りないモノがないのではないか、というくらい氾濫しているのに、組み合わされて、ひと工夫が加わると、新しい概念のサービスや商品として、流行ったりします。すぐには日の目をみることがなくても、ビジネスのアイデアや基礎技術というパーツを、より多く持っておくことは、新ビジネス創出を狙う企業にとっては不可欠な努力。
 目の前の小さな事柄や情報にも、「自分だったらどう活かせるか」というモノサシをつねに持っておくことが大事なんだと思います。

良い三振と悪い三振

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 会社に勢いがあって伸びていこうとするときは、危ない。とくに人材面。採用に妥協が出たり、ただでさえ、いろいろな個性を持った社員達を見ていくのも苦労なのに、物理的にますます難しくなります。

 それに、「会社って、社員だけの数の規模じゃないんだよね、その社員を送り出してくれている奥さんとか子供達とか、ご両親たちだって数えないといけないんだ」。そういう、人材への考え方を失ってまでは、大きくしてはいけないと、パワープランズの役員のE.Kさんやグループ会社のT.Y社長と話し合う。

 そんなことを、30代前半の取締役たちが話しているのだから、これもまた危ないわけです(…と考えた方が自分たちの為)。
 そこで、社員は加点評価法、役員は減点評価法、という方針を、会社設立以来のポリシーにしてきた。

 だからみんな、減点はないので、もっと思い切ってチャレンジしよう! 同じ三振なら、見逃し三振より、空振り三振の方が、ずっといい。
 なにかをやろうとすれば、失敗もあります。もちろん先輩達は失敗を叱るだろうけど、それは次の為だから当然です。一方、失敗のない人は、次の自分づくりを目指していない可能性もある。これも見逃し三振だよ。