最近、泉区運転免許センター近くにオープンした県外本拠地チェーンの某ラーメン店に行ってみました。
席につくとアンケート用紙が置いてあったので手に取りました。なかなか珍しいアンケートです。「料理の温度はどうでしたか」はありそうですが「接客の心は伝わりましたか」という質問項目は初めて見た。しかもアンケートに手書きで番号が振ってあり、どうやらテーブル毎に番号が決まっているみたい。アンケートの設問から推察するとおそらくテーブル単位で担当するスタッフも決まっているのかも。すごい徹底ぶり。
家に帰ってからさっそくこのチェーン店を運営する会社のサイトをチェックしてみると、予想どおり様々な店舗管理システムが布かれていることがわかりました。(こんなことお客様向けにはHPで誇らなくてもいいような気がするけど)
チェーン全店平均の年商が1億2千万ということですから、日販平均30万以上をキープできる力があることになります(んー、ホントだろうか…)。ラーメン店にしてはかなり強い部類です。
それなりに美味しいラーメンだったし接客も素晴らしかったのですが、店舗の中に見えるいろいろなオペレーションの意図や経営戦略がわかってきたら、なんだか、経営を伸ばすためのシステムに固められた箱の中で「ラーメン」を食べさせられたのかぁ、みたいな気持ちになってしまい心が冷めました。
小さい店の無愛想で職人気質の店主がつくるラーメンをワクワクして待ち、カウンターですすり食べる。そんなラーメンを食べ直したくなってしまった。
経営を大きくするのは偉いかもしれないけど、外食産業のチェーン化というのは、こういう方法じゃないと大きくなれないものなのでしょうか。なんだか複雑な気持ちになってしまった食事でした。人間の能力がマニュアルを超えられないのも問題のひとつなんだろうなぁ。