先週までの一週間で、新入社員たちの基礎研修が終わりました。明日からは東京と仙台のそれぞれの配属オフィスに出社して、いよいよ本格的な仕事が始まります。
今年もまた本当に優秀なメンバーが入社してくれて、つくづく「よかった」と手応えや確信を感じさせてくれた一週間でした。
みんな、インクレイブでの仕事を通じてどんどんチカラをつけ、会社はもちろんのこと業界や社会のなかで大きく成長していってください。先輩たちみんなで応援していきます!
カートという世界に社員たちを巻き込んだ当初は、社員たちに経験者が一人もいないので「経験のある自分が負けることはない」という前提が、気持ちにあったと思います。
いざみんなで練習に取り組んでいくと、事態は一変。買い被っていた自分の実力はあっという間にアタマ打ちになり、社員たちのラップタイムはどんどん近づいてきて、大して違わなくなったり、ついには抜かれたり。ひとりひとりの目標に対する執念や努力の持ち方には、職場では見えなかった新発見が多くて、感心したり驚かされたりの連続でした。そして今度は自分のほうが追い込まれて、自己限界を超えるための努力をするわけです。
自分にとっても価値のある経験や勉強をたくさんさせてもらいました。取り組んだ社員たちも同じように感じてくれているんじゃないかな。やってみて本当によかった。
どんな人でも新しい自分を手に入れていくことができるのですが、そういう環境やチャンスを自分から選んで逃さないためには、素早い決断と行動力が必要です。また、ヒトはあまり深く考えすぎると「やらない理由」や「リスク勘定」ばかりを生むので、「とにかくやってみる」という好奇心に任せた楽観的な「ノリ」が、けっこう大事。どうせなにか行動すれば、必ず失敗は付きまとうわけだし(笑。仕事力とか技術力とか、そういうフィールドにおいての「自己成長」のことにも、ずいぶん通じることが多いんじゃないかな、と思います。
みんな、これからもカートを続けるらしく、12月にも練習走行があります。私も自己課題に取り組んで、抜かれた社員を再び抜きかえし、追いつきそうな社員を引き離す、その努力をする。新しいメンバーも増えそうです。「遊び」のフィールドでも仲間たちと切磋琢磨です。
「木を見て森を見ず」の教訓を身に付けてきた管理者ほど、「木を見間違っているかも知れない」とか「森のことを知った気になっているかも知れない」という疑いを持とうとしませんね。
自分の経験や常識、どこかの事例情報などに頼った判断だけを被せるのは、若い人たちにとってどのくらい有難いのか…。
若い人たちだって(今の私たちがそうであったように)、自分の想いや意志で決めたことに挑み、その結果で自信がついたり挫折したり、次にはその反省や教訓を活かして再び挑む、そういう繰り返しでひとつずつ本質を掴んで大きくなっていきます。
上から被せる安全・確実な枠組みの中だけで、前進だけの成長をしていくわけではありません。
同じ結果を目指すにしても、こういう原理原則をうまく取り入れた、「管理力下」を感じさせない不常識な「管理力(法)」で若い人たちの仕事を見ていってあげるほうが、ヒトも逞しく育ち、成長力がともなった仕事精度とスピードは出るように思います。まぁ これ自体、私の「経験則」から言ってるわけですけど(笑)。
最新版の「数字で見るインクレイブ」各データを更新いたしました。よろしかったらご覧ください。
おかげさまで、昨年度(前3月期)は大きく成長させていただくことができました。すべてのお客様のおかげであり、協力会社さまたちのおかげであり、そして従業員やエンジニアリングスタッフたちに頑張ってもらった結果です。いつも支えてくださっている従業員ご家族や株主の皆さまにも感謝です。
一人前の企業になるにはまだまだ先があります。お客様からお叱りを受けてしまうことも多いです。お客様と地域社会からの要請やご期待にしっかりと応えるより確かな仕事がお届けできるよう、今期もまたみんなで先を目指してがんばってまいります。
仕事にしている専門分野が「自分の好きなこと」になっている人は、寝る間も惜しみ、休みも関係なくそのための時間を大きく使っていきます。「自分が好きなこと」だけに苦すらも楽しんでいるところが本当に素晴らしいですね。
デザイナーとしての才能とか、プログラマーとして資質とか、それを定義していくには、その分野とレベルによって様々な本質がありそうですが、けっこう大事だなと思っているのが、この「どのくらい好きか」です。好きなことや得意なことでは「誰にも負けたくない」と思う気持も自然と持つので、自ずと「質とスピードと結果」には高みを目指します。
長くヒトを見ていくと、どうもこのポイントで後々の成長度合いが違っていくように感じています。1年後や3年後でみればその時間を積み上げてきた違いや差はけっこう大きい。「好きこそものの上手なれ」で歩んでいける仕事をしているなら、いい向き合い方をしていかないともったいないですね。