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いい仕事、悪い仕事

資料から見えてくるもの

いい仕事、悪い仕事ある若い社員に任せたお客様向けの資料が、期限ギリギリに出てきて、しかも内容がまだまだダメだったんですが、褒めました。

もう何度かやり直さないと通用できないものの、「どうしてそれが必要なのか(目的)」や「誰のために何をやりたいのか(仕事の対象や目標)」というポイントは外れておらず、想いと挑戦は正しく詰まっている資料でした。期限を延ばして任せましたが、きっといい仕事になると思います。

こういう若い連中の「一生懸命」に比べると、ベテラン社員たちはダメですねぇ。資料なんか軽々とつくり上げて持ってきますが、ほとんどの場合、ひどい出来栄え(笑)。染み付いてしまっている慢心です。主体性が足りず、上から「依頼されたから」作っている。資料をつくることが「作業」に陥っていて、人や組織を巻き込んでいく重大さや結果責任までを預かる「仕事」と呼べるレベルには程遠い。同じ「出来ない」状況にも、これだけ質的な違いがはっきり出ます。資料を見れば、「チカラや想いがどこにあるか」や「自分自身が仕事を通じてどこを目指しているのか」は、すぐに分かりますね。

いまの自分の「限界」に挑戦している人がつくる資料(仕事)って、やっぱり違います。

資料よりも大事なこと

資料は過去

 私は資料を持ちません。社員がつくってくれた資料もそのとき見たらほとんど返します。

 資料って、作られた瞬間にもう過去要素を持つでしょ。大事なのはその資料から誰も気が付かないような未来への道筋や考え方を見出すことなので、資料そのものを必要とすることが仕事になるようなら、それは遅すぎるわけです。その分、紙やノートは量を使います。そのときも、”思考は真ん中から”。いいイメージになったものは、「これ、頼むね!」と放り投げて、お終いです。