インターネットからササッと情報を見つけ、パパっと仕事を片付けていく。スピードもあり確かに今時でスマート。仕事を効率的に仕上げていく分野でもインターネットは欠かせません。
でも、疑問に思うときも。人間のほうがやったほうがいい思考や行動、努力や苦労を通じて手に入るはずの成長までを、インターネットにまるで肩代わりさせている、ような場合です。
実際に「現場」に行かなくても、実際に「現物」を見なくても、実際に「現実」を側で掴まえなくても、それらを実際に得てきたような情報把握がインターネットなら可能です。
一方の「3現主義」は、仕事はつねに実際の「現場・現物・現実」から考えよ、という原則なのですが、私はその両側から仕事をすることが理想なんじゃないかと、いつも考えています。インターネットと3現主義の両方からの情報で挟み込んで詰めていく仕事の進め方です。
情報の質や正確性、それを得て加工するスピードが、仕事精度を決めるのは確か。パソコンやインターネットは道具のひとつ。だけど、人間のほうが情報や道具に使われているような仕事場面って、案外と多いものです。こういう仕事をする自分を疑えなくなっているときは、「危ないな」と思います。